私たちの目的と思い

理 念

私たちは、この思いを実現するために努力を続けています。

 この社会を、心から安心して食べられる食べ物で満たすこと。
 赤ちゃんが、夢中になって食べる美味しい作物を育てること。
 だれでも、いつでも、どこでも、好きな作物を育てられる技術を磨くこと。

組織概要

社 名  農業技術研究所 農業生産法人 株式会社歩屋
所在地  〒270-1121 千葉県我孫子市中峠3795-2
代表者  代表取締役 横内 猛
設立日  平成19年(2007年)10月26日
資本金  500,000円
従業員  2人
連絡先  電話 04-7179-5856 Fax 04-7179-5861

食と農にかかわる緊急の課題について

農業の活性化をうたって、IT技術や植物工場の活用などがメディアを賑わせています。しかし、本当の問題が背後に隠れています。

それは、肥料を輸入に頼っているという事実です。

一般に農業の教科書には、「窒素、リン酸(リン)、カリ(カリウム)」が必須肥料と書かれていますが、いずれも天然資源を原料にし、しかも枯渇が指摘されています。

現時点で食糧自給率が37%(カロリーベース)と、先進国のなかで段違いに低いうえに、自前で調達しているはずの国内の農産物も、実は輸入肥料なしには成り立たないのです。肥料の輸入を考慮したとき、食糧自給率は限りなくゼロに近い──これがこの国の真の姿です。

しかし、この状況を「国家存亡の危機」と解釈するか、「食糧はすべて輸入に頼れば良い」と解釈するかは、どちらも国民の選択にゆだねるしかありません。

ひとつ、ここで提案できることがあります。自然農法ならば、肥料を使わずに農作物を育てることが可能です。しかも、さらに応用が利きます。家畜飼料も調達できるし、家畜糞を良質な肥料に変えることもできます。

これならば、肥料の自給率が上がるだけでなく、食糧自給率も100%まで無理なく回復させることができる。そう信じています。

2020年、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大とともに、1930年代の再来ともいわれる大恐慌が訪れようとしているいま、私たちの生命を守るのは、食料そのものです。私たち現代人は、食料を誰かに依存し続けるのか、自ら道を切り開くのか、重要な選択を迫られています。人類史上、かつてない大きな社会変革の時代を迎えていると思われます。食料生産の国家的な取り組みが急がれる状況ではないでしょうか。(2020年3月)