Halu農法を学び、実践する意義

私たちは、野菜を育てる技術として「Halu農法」と表現しています。そして、実際に学び始めた方のなかには、ただ野菜を育てる技術ではなく、「Halu農法の考え方が、社会のさまざな問題を解決するヒントになる」と言い、「ハル農法」ではなく「ハル」と呼ぶようになる方もいます。そこで、Halu農法を学び、実践する意義について、以下の7つのテーマで考えてみました。自分がどのテーマに関心を持っているか考えてみてください。それぞれのテーマとHalu農法との関係についてまとめました。

1. 世界の政治や経済の流れ

<現実>
大量生産、大量消費の現代社会。地球資源を消費し続け、環境を壊し続けている。食料生産においても、天然資源(鉱石やガス)を消費する化学肥料のほか、生態系のバランスが崩れることによる病虫害を抑えるための農薬や遺伝子組み換え技術が必要になっている。しかし、各国の政府は、従来の農業技術を変更することなく、資源を浪費し続ける。

<理想>
環境を再生しつつ、世界中のだれもが豊かで幸せに生きられる社会に変える。天然資源を消費することなく安全な食料を生産する技術の開発と普及が望まれる。完全な無肥料・無農薬のHalu農法の技術は、その理想の一端を担うことができる。

2. 自分や家族の健康(病気の治癒)

<現実>
ストレスの多い社会生活と農薬や食品添加物を大量に使った食べ物の影響で、生活習慣病や食物アレルギーが増加。治療のために高額な医療費を支払うも、治癒は約束されていない。薬やサプリメントなど、「体内に入れる」対症療法には限界がありながら、「それしか選択肢がない」と多くの人があきらめている。

<理想>
東洋医学的な「未病」の観点から、自然の食べ物を摂取し、歪んだストレスのない生活を取り戻すことが大切である。完全な無肥料・無農薬のHalu農法の技術は、その理想の一端を担うことができる。

3. 子供の教育

<現実>
戦後教育システムがいまも続く。しかし、実際には子供をいかに効率よく管理するか、社会都合・親都合の子育てがベースであり、子供自身が自らの考えや行動力で社会に巣立つ環境は失われている。半世紀前から塾や習い事という教育手法は変わらず、「いまある社会システムにどう適応していくか」が教育の目的のままである。しかし、違和感を持つ親にとって、「ほかに選択肢がない」。

<理想>
世界情勢や自然環境が劇的に変化しているなかで、自ら考え、自らの意思で行動できる教育方法が望まれる。とくに自然との接点を持ち、自然の仕組みを全身で感じ、理解できる環境が必要である。そこからさまざまな疑問が生まれ、問題解決能力が磨かれていく。自然をありのまま観察し、すべての生き物と接する場の必要性。自然の仕組みに沿い、あらゆる生き物の繁栄を目指すHalu農法の技術や実践現場が、その役割を担っている。

4. 環境汚染や再生事業

<現実>
物質文明を発達させる代償として、大気汚染、海洋汚染、水質汚染を重ねてきた。森林伐採や農薬による生態系破壊など、人類は地球環境を破壊してきた唯一の種族である。しかし、そこを認識して生活する人は少ない。

<理想>
環境再生は、ただ昔の自然環境を取り戻すのではなく、私たち人類の繁栄も含めた環境再生、さらにはより豊かな生態系の発展を目指すことが望ましい。あらゆる生き物を増やすことと人類の食料生産を同時進行させる。「すべての生命を増やすことによって、私たち人類の食べ物も確保する」というHalu農法の実践は、環境再生事業の一翼を担っている。

5. 食べ物のアレルギーや安全性


<現実>
食物アレルギー、化学物質アレルギーはいまや日常生活のいたるところに存在する。これが化学薬品や化学農薬に起因することは明らかであるが、いわば「必要悪」という認識があり、避けることはできない。唯一の解決策はアレルゲンを遠ざけることであり、アレルギーで苦しむ人は決して減ることはない。

<理想>
アレルギーの原因になる化学薬品、化学農薬を使わない生活が成立することでアレルギー問題はほぼ解決する。完全な無肥料・無農薬のHalu農法による食料生産の普及は、アレルギー問題の解決に大きな役割を果たすことができる。

6. 農業や家庭菜園に関心がある

<現実>
世界人口80億人のなかで飢餓に苦しむ人がいる。しかし、現在の農業技術は天然資源を消費する技術であり、食料生産事業は頭打ちである。実際、農地が汚染で使えなくなることから、農地そのものが減少しており、人工的な代替食が注目されている。

<理想>
肥料・農薬に頼らない食料生産技術の開発と普及が待たれる。農薬や肥料に頼らない「自然農法」、「自然農」、「自然栽培」などさまざまな栽培技術を研究し、実践している人が増えてきている。Halu農法の実践も、その一環として参加できる。

7. 量子物理学や高次元世界に関心がある

<現実>
世間の常識も、学校教育の内容も、古い科学の考え方から抜け出すことはなく、「他の可能性」をイメージしたり、信じたりすることができない。量子物理学は、古典物理学では解明できなかったさまざまな事象を解明しつつある。コンピューターや人工知能の発展も、量子物理学をベースに創られた技術であるが、そのことすら一般にはほとんど理解されていない。

<理想>
最低限の量子物理学の考え方を身につけ、ふだんの生活に取り込んでいく。なかでも、世間で注目されている「引き寄せ」は、量子物理学の理解が必須である。だれでも「引き寄せ力」を発揮するためには、頭で理解するだけでなく、身体全体で「引き寄せ」を体感していくプログラムが必要である。無から有を生むHalu農法は、「量子が物質を生み出す」という考え方に基づいており、Halu農法の実践によって、量子物理学の視点が自然に身に着くほか、意識的に「引き寄せ」を実行できるようになる。