適正診断 解説

適正診断 回答と解説

診断結果はいかがだったでしょうか。この設問は、正誤を問うものではありません。すべての設問には、相反する情報が存在しており、どちらかを「正しい」と決められるものではありません。しかし、「これから未来につなぐべき安全で豊かな食をどう確保するか」を考えたとき、さまざまな視点から情報を精査し、あるいは実際に農作物や加工品を自らつくる経験を通して、ひとつの方向性を得ることになりました。それが、完全な無農薬・無肥料の栽培方法だったのです。

各設問には5点もしくは0点の点数を付けていますが、その点数は、そのまま各設問に対する「考え方」を示しています。その根拠となる背景を解説していますので、ぜひご一読ください。

第1問
農作物を大量に育てるために、肥料を使うことはやむを得ない。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 肥料は野菜を量産するために必須と言われてきましたが、この半世紀の多くの実践、研究により、肥料をまったく使わずに農作物を量産する技術はほぼ確立されています。ただし、農業の世界は利権が絡んでいるため、肥料を使わない農業技術を否定する声が多いのが現状です。
第2問
農作物を安定生産させるために、農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)を使うことはやむを得ない。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 化学肥料が世界中で使われた当初、農薬は存在しませんでした。ところが、肥料栽培が普及するにつれて農作物の病気や食害が激増しました。原因は、肥料を使った農作物が不健康に育つことです。そのため、農作物を守るために農薬が必要になりました。農薬はすぐに効果がなくなるため、効力とともに人間への毒性がどんどん強くなっています。逆に肥料を使わない農作物は健康なため、病気や食害から守る必要がほとんどありません。
第3問
化学肥料は、量が限られた天然資源からつくられている。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 化学肥料には3大肥料と呼ばれ重要視されている成分があります。それは「窒素」「リン」「カリウム」です。窒素肥料は液化天然ガスから、リン、カリウムはそれぞれ天然鉱石を原料にしてつくられています。限られた天然資源ですので、遠からず枯渇することが以前より指摘されています。
第4問
石油は100年以内に枯渇する。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 石油資源は天然資源です。正確な埋蔵量は不明ですが、現在発見されている油田と、採掘の技術、コストを考慮した場合、採掘可能期間はあと50年ほど見られています。
第5問
子供のころからアトピーを発症するのは、妊娠前の親の食習慣が原因である可能性がある。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 食物アレルギーやアトピーは、この半世紀で激増しています。数字で見ると、1987年約22万人、2008年約35万人、2014年約45万人、2023年約160万人で、とくにこの10年で約3倍に急増しています。ところが、医学的に原因ははっきりしておらず、住宅の化学物質であるとか、食習慣であるとか、曖昧なままです。しかし、実際に人間用の薬や農薬の使用量が増えるのと同時にアトピーが増えている現状を重ねるとき、明らかに現代の農作物や食品添加物が原因である可能性が高いと考えられます。いわゆるジャンクフードや超加工食品の危険性がようやく指摘され始めていますが、とくに直近の数十年で若い世代の食料事情はかなり劣悪なものになり、次の世代の子供の健康を損ねている危険性を意識する必要があると考えています。
第6問
農薬や肥料を使わない食べ物によって、アレルギーはなくなる可能性が高い。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 前回の設問と趣旨は同じです。実際に、出産まで食に気を遣ったことがなく、生まれた子供がアトピーで苦しんでいる親子が、食べ物を自然食に変えてからすっかり治癒した例を、これまで身近に見てきました。
第7問
治療法がないとされる難病も、農薬や肥料を使わない食べ物で完治した実例がある。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 現代の医療技術では治療法がない病気を「難病」といいます。日本では難病と指定される病気が年々増えています。多くの難病の中に、多発性硬化症という比較的症例の多い病気があります。全身が麻痺し、視力を失います。治療法はないとされていますが、千葉県在住のご婦人で、多発性硬化症が完治した例があります。直接ご本に取材し経過をうかがいました。奥様が歩行困難と片目の視力を失った段階で治療が始まりました。自然療法と呼ばれる治療法は、毒になる食べ物を避ける「断食」に加え、完全な無農薬・無肥料の食べ物で栄養補給するものです。その後、4か月で治癒し、奥様は片目の視力は失ったものの、もう片方の目はそのまま回復し、元の日常生活に戻っています。
第8問
無農薬の野菜やお米は安全である。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 「農薬に毒性があり、農薬を使わなければ安全である」と世間一般には認識されています。確かに「農薬」には毒性の強いものがありますから、農薬を使わないに越したことはありません。では、無農薬の野菜やお米が安全なのかというと、そうではありません。ひとつ例を挙げると、野菜に含まれる窒素肥料の成分が過剰に残留していることがよく話題になります。これは、ほうれん草や小松菜に多い事例です。窒素肥料成分は、体内に入るとヘモグロビンと結びついて酸欠状態を引き起こしたり、あるいは「ニトロソアミン」という強い発がん性のある毒になります。つまり、もともと窒素肥料は人体にとって有害ですが、たとえ微量であっても、野菜や穀類から体内に入ってくる可能性があるのです。
第9問
有機野菜(無農薬)を食べてアナフィラキシーショックになった実例がある。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 岐阜県で無肥料栽培を続けている生産者に取材したときに直接うかがった話があります。この方は、大学(農学部)を卒業後、実家の農家を継ぎ、有機農業を営んでいたそうです。当初は野菜が順調に育ち、通信販売で有機野菜を販売していたそうです。ある日、購入者である女性から電話が入り、「お宅の野菜を食べてアナフィラキシーショックになった」という内容でした。それ以来、有機肥料に問題があると確信し、無肥料栽培に切り替えたそうです。実際、有機農業でうまく野菜が育ったのは最初の2年ぐらいで、年を追うごとに野菜の育ちが悪くなり、病虫害の被害も多くなっていたため、有機農業の将来性は芳しくないと判断したようです。
第10問
気候変動によって、世界中で食料難になる可能性がある。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 世界的に高温・低温あるいは洪水・干ばつによって農業に大きな被害が出ています。農林水産省は2026年8月に「農林水産分野における気候変動への適応に関する取組と今後の対応方向」と題するレポートを発表し、日本だけでなく、世界的な食料危機への懸念を訴えています。
第11問
今も将来も食料不足になることはない。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 公表されている統計上の数字では、世界の農業生産量は増加傾向にありますが、世界人口の伸びに対して、食料生産量の伸びが鈍化し始めています。技術的には、現代の肥料栽培は「適度な雨(水分)」が肥料成分を溶かし、植物に吸収させる仕組みを応用しているため、近年の極端な大雨や干ばつは、物理的に栽培を疎外しています。とくに天然資源である化学肥料の枯渇問題と気候変動が重なり、現在の農業技術は衰退していくことが予想されています。
第12問
いまの社会で子供たちは夢を描き、希望に満ちた人生を歩くことができない。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 単に「子育て」や「教育」という観点ではなく、「食育」という視点で考察します。いま、食物アレルギーを持つ子供が増えており、学校給食でアナフィラキシーショックを受ける可能性があり、他の児童生徒と一緒に給食が食べられないケースが増えています。もともと、十分な予算がないために、学校では安全性を無視した食材の購入と調理が続いており、子供たちの健康に対する配慮がまったくないことは周知の事実です。子供たちの幸せを願えない大人たちの背中を目の前で見せられている子供たちは、どうして夢を描き、自分の人生を歩くことができるでしょうか。
第13問
良質な食べ物は、お金があれば十分に買うことができる。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 良質な農作物、加工品をつくる有志は、まだかろうじて存在しています。現時点でお金を出すことで、それらの食料を購入することは可能です。しかし、農作物も、加工品も、それぞれの生産者、製造者は資本主義経済の波に飲み込まれて事業を縮小したり、廃業を迫られたりして、どんどん数が少なくなっています。つまり、安全な食料そのものが消えかかっています。そうなると、たとえお金を持っていても、買うべき良質な食料はいずれなくなるでしょう。
第14問
農薬や肥料を使わず、農作物を大量生産することは難しい。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 そもそも、農業が始まった1万年前の世界に「肥料」という考え方はありませんでした。自然状態でも種をまけば育つ環境が地球にはあります。肥料を使うと植物の成長が早まるという考え方は、窒素分を吸収すると植物の地上部が急激に大きくなる状態を知ってからです。ところが、100年ほど前、米や野菜を育てるのに肥料は不要であるという思想のもと、「自然農法」という考え方が提唱されました。その後、多くの実践者が研究し、技術を磨き上げ、ついに大量生産できる技術にまでこぎつけました。資本主義社会において、肥料や農薬ありきの食料生産システムが大きな利権構造になってしまっているため、自然農法に対する反対勢力がとても強い状況が続いています。しかし、現実に自然農法が有力であることを知る有志によって、少しずつ無農薬・無肥料栽培が広がってきています。
第15問
化学調味料やその他の食品添加物は、政府が安全と認めているので問題はない。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 食品添加物の歴史は、戦後の復興期、全国に広く食料を供給するために「保存料」の利用から始まりました。しかし、保存料は食品の腐敗を防ぐために毒性も強く、使用方法が強く制限されます。ところが、日本の食事情が豊かになるにつれ、甘味料、着色料、香料といった「味」をごまかすための添加物のほかに、膨張剤や増粘剤といった「食感」すらごまかすための添加物も開発されました。つまり、そもそも、「本物の食べ物」を日持ちさせる目的で使われた添加物は、いま「偽物の食べ物」を「本物に似せるため」に開発されて、いまや当然の処理として使われています。先進国では健康を損なう危険性があるとして禁止されている添加物も含めて、日本では世界最多となる1,500種類もの食品添加物が許可されています。もう少し深く調べると、それぞれ単独の添加物は動物実験などで一応の安全性は認められていますが、種類の異なる複数の添加物がどのように作用するのか、あるいは毒性については研究されておらず、いわゆる「複合汚染」に関する知見が一切ないことも事実です。政府はその点について一切配慮していません。
第16問
食料難などの問題が起きても、国が適切に対応し、解決してくれる。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 日本の食料政策は、戦後、戦勝国であるアメリカの占領政策の延長にあり、独自の食料安全保障政策を取れない状況がいまも続いています。1990年代に入ると、唯一純国産を守ってきた「米」についても部分的な輸入を迫られ、日本の自国民を守るための食料政策は残念ながら崩壊しています。稲作、畑作、畜産の農家、企業の廃業、倒産は進み、日本政府はすべてにおいて対策を講じていません。
第17問
家畜糞肥料には、餌に含まれる農薬が濃縮されることがある。
そう思う:5点 / そう思わない:0点
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【解説】 近年、農薬や化学肥料を使わない「有機農業」が注目されています。一般には農薬が使われていない農作物は安全であると認識されています。また環境にやさしい肥料として有機肥料が使われています。そのなかでも多様されているのは家畜糞を原料にした肥料です。ホームセンターでも牛糞や鶏糞が販売されています。実際に販売されている事実を見ると、そこに問題はないと錯覚してしまいますが、実は大きな問題が隠れています。それは、家畜が食べてきた餌の問題です。日本の畜産業は、餌のほとんどを海外からの輸入に頼っています。餌の種類は「牧草」や「穀物」です。家畜飼料として栽培されたものですから、農薬や遺伝子組み換え技術に支えられ、安全基準も甘い設定です。そうした餌を食べ続けた家畜の糞には、農薬が濃縮されて、それが肥料として販売されているのが現状です。家畜糞の肥料を使って栽培された野菜に病気が発生する事案も良く報告されているため、農林水産省から全国の農家に注意喚起の通達が出ることもあります。有機農業には肥料を原因とする問題が野放しになっています。日本では事情を知らない消費者が「学校給食をオーガニックに」と有機農業を推進する運動も起きています。冷静で慎重な対応が必要です。
第18問
遺伝子組み換え、ゲノム編集などの先端科学によって、食料不足は解消される。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 遺伝子をいじる技術の安全性はまだ根本的に認められていません。しかし、問題なのは「遺伝子組み換えであっても肥料が欠かせない」という事実です。天然資源を利用する栽培方法には限界があります。あくまで仮定の話ですが、もし、遺伝子組み換えに頼るとするなら、完全な無農薬・無肥料でどんな過酷な環境でも育つ植物が生み出されるとか、もしくは私たち人間がサプリメントだけで健康な生活を維持できるよう人間自身の遺伝子を組み替える選択肢もありえるでしょう。しかし、どちらも現時点では現実的ではありません。
第19問
子供の食が細いときは、食材にしっかり味を付けて食べやすくすると良い。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 離乳食が始まった赤ちゃんから青年期に至るまで、子供の食の細さが問題になっています。なぜ子供が食べたがらないのかは問わず、「いかに食べさせるか」に親が意識を向けた結果、濃い塩味や強い香料で子供の味覚を壊しています。化学調味料や香料、塩味によって味覚が破壊された結果、慢性的な栄養失調になり、健全な成長を阻む可能性があります。逆に、無農薬・無肥料のお米や野菜を離乳食として与えると、どの赤ちゃんも喜んで食べることが報告されているほか、健康に育っていることも報告されています。
第20問
100年後に起こる問題は、100年後の人間が解決すれば良い。
そう思う:0点 / そう思わない:5点
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【解説】 たとえば環境破壊について考えるとき、大気汚染や水質汚濁などがない時代、新しく生まれた子供たちに環境問題は存在しませんでした。最初に環境を破壊した世代は、「問題を解決」したのではなく、ただ「問題を生んだ」ことになります。すでに環境破壊が進んでいる地球で、このまま放置していれば、後の世代に責任を取らせることになります。このまま天然資源を使い果だし、食料が生産できなくなったとき、その時代に生まれた子孫はいきなり「食料危機」という問題を解決しなければならないのでしょうか。生まれたての赤ちゃんに、その問題を自力で解決させるというのでしょうか。いま、私たちの世代が環境破壊も食料問題もすべて自分たちで解決し、100年後の子孫に届けることが、どうしても必要なのではないでしょうか。そのための第一歩こそ、農薬や肥料に頼らない農業なのです。
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