Halu農法の技術

許技術についてご紹介します。

発明の名称 「大気中の常在菌を活用し無肥料および無農薬で野菜を栽培する畑の造成方法」
登録番号 方法特許第5770897号
登録日 2015年7月3日
特許公報で技術の詳細は公開されています。また、2024年末で特許を解放しましたので、自給自足や家庭菜園など、自由にお使いください。

特許検索サイトです。検索欄で「5770897」と入力して検索をかけてください。

学校では教わらない根の働き

植物には、私たちの常識を超えた不思議な能力があります。そのひとつは、根っこから養分を放出する能力です。私たちは学校の理科の授業で、根っこは養分や水を吸収するものと教わりました。ところが、実際には光合成でつくったブドウ糖などの糖分を根っこから出していて、それを土のなかにいるさまざまな微生物に分け与えているのです。

 

微生物には、大きく分けてカビ類と細菌類がいます。それぞれ、さらに数えきれないほどたくさんの種類がいます。その微生物は、植物から糖分をもらうかわりに、土の粒子の表面を溶かして、ミネラル分を植物に返したり、空気に含まれる窒素などからアミノ酸を合成し、植物に返したりしています。

植物と微生物の共生関係

つまり、植物と微生物の共生関係によって、植物はごく自然に大きく育つことが分かっています。(独立栄養生物という分類)

 

植物と共生する微生物は多種多様で、具体的な種類を特定することはできませんが、「ある特定の環境」を整えると、共生微生物が繁殖し始め、野菜がうまく育つことを突き止めました。その環境とは、高さ40cm、幅120cmの畝を造成するのです。

 

すると、大気中に浮遊していた共生微生物が土の表面に漂着し、その場で地中のなかに潜り込んで繁殖を始めると考えられます。

 

ただし、土の質や気温などの環境によって、畝の高さ、幅などは微調整が必要ですし、共生微生物を効果的に呼び込む工夫も見つかっています。それらを含めた総合的な技術が私たちの特許技術とノウハウです。

 

また、この技術は従来の自然農法の考え方、理論とはまったく異なる視点から開発されたという意味で、新たに「創命農法」と呼ぶことにしました。

ハル(Halu)農法の由来

太古の昔、植物の祖先が海から上陸し、長い時間をかけて地球を美しい緑の星に変えました。その仕組みを農作物の栽培に応用した技術が創命農法です。私たちはその技術を理論化し、ハル農法と名付けました。

(*Haluはアイヌ語の「自然の恵みの食べ物」という言葉“ハル”を参考にアルファベットをあてて命名しました)