和食だけでなく、人類の食生活に欠かせない大豆の栽培実験は、ずっと続けてきました。ところが、今年(2018年)になって初めて、ある程度収穫(採種)できるようになりました。写真は、黄色く変色が始まった大豆です。
これまで、関東以北の大豆を使って実験していたのですが、茎や葉が旺盛に育つものの、実が入らない状態が続きました。そこで、初めて九州の豆を使ったうえ、播種時期を少しずつずらして育てたところ、しっかり実の詰まった豆ができました。
といっても、全体から見れば、1割といったところです。
この実験で言えることは、自然農法には品種による出来栄えの違いがかなり鮮明に表れるということでしょうか。とくに同じような気候の品種であること、そして「より原種に近い」ことなどが挙げられます。
今年初めて採種できた大豆は、これから自家採種を繰り返し、ぜひ量産できるよう実験を続けていきます。大豆は、味噌、醤油、豆腐、納豆など、和食には欠かせない大事な作物です。