砂漠に野菜を! 生命を増やすHaluの技術

Haluの世界:ブログ記事まとめ2

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6.共生微生物を繁殖させるには

野菜と共生する微生物を「創造型微生物群」と呼ぶことにしています。一般に、微生物というと有機物、無機物を分解する「分解型」を指しますが、完全な無肥料栽培では、「無から有を生ずる微生物」が大いに働いていると考えられます。そこで、「創造型微生物群」と名付けました。

畝の成形

では、どうすれば創造型微生物は繁殖してくれるのか。これまでの実験から、図のような高畝を成形することで、効果的に微生物が繁殖することが分かりました(a、b、cの適正値があります)。特許出願の都合上、具体的な数字はまだ公表しませんが、畝の高さである「a」については、最低でも30㎝は確保する必要があります。

かなり高い畝になります。通常の農機具では、これだけの超高畝を成形するのは難しいでしょう。

いま、夏野菜の片づけをして、秋冬野菜としてミズナ、ルッコラを中心に作付を進めているところですが、今日の畑の様子を写真に撮ってきました。写真のように成形したところに、ミズナ、ルッコラの種を播きました。今週末に雨の予報が出ていますので、来週には一斉に発芽してくれるものと思います。

超高畝

さて、細かいところまでは見えないかもしれませんが、畝の高さは30㎝以上あります。手押しの管理機を使って溝を掘りながら畝を成形します。広い面積の畑でこの畝を成形するのは、かなり骨が折れる作業になります。

ただ、家庭菜園の規模でしたら、管理機を使わず、小さな園芸用のシャベル1本でも、十分に高畝を成形できるでしょう。ようは深い溝を掘ればいいのです。

この畝を成形すれば、放っておいても3年ぐらいで野菜ができるようになると考えています。また、うまく手順を尽くせば、1年から1年半で野菜のできる畑になるでしょう。とにもかくにも、まず深い溝を掘る。そこからです。

そして深さは最低でも30㎝。かなり強烈な高畝ですが、これで創造型微生物が繁殖してくれれば、肥料など使わず野菜が立派に育ってくれるのです。

くれぐれも、「養分で育つのではなく、微生物との共生で育つ」のだということを意識しましょう。美味しい野菜はすぐそこです。

2014年9月18日記
 

7.そもそも、なぜ肥料を使うのか

完全な無肥料栽培は、絵空事ではありません。何も私の畑だけではなく、実践現場は各地にあります。昨年10月、この道ではパイオニアともいえる自然農法成田生産組合の組合長、肥沼一郎さんにお会いしてきたとき、見事なニンジン畑を見せていただきました。

少なくとも私の畑と、肥沼さんの畑は、同じ原理で野菜ができているように感じます。その大きな共通点は、「匂いがあまりないこと」です。ただ、成田生産組合のメンバーの方々は、土壌微生物については「よくわからない」とおっしゃっています。野菜ができる仕組みとして、「植物の力」と「土の力」を挙げています。

ところで、完全な無肥料栽培について理解し始めると、大きな疑問が湧いてきます。

「なぜ、いまの農業は肥料を使うのか?」

当然ですね。私は、この点について次のように考えています。

いまから1万年前の遺跡に原始的な農業の形跡が見られるそうですが、本格的な集約農業は約7,000年前の「文明の起こり」のころだそうです。当時の農業は、どんな感じだったのでしょうか。

完全無肥料栽培Haluは、特定の形をした畝を立てます。しかし、何もせずとも共生微生物が繁殖するような土地では、ただ種を播くだけで、美味しい作物がたくさん実ったことでしょう。

集約農業は、そんな「良い土地」で始まったのではないでしょうか。

すると、「良い土地」には人が集まってきます。都市化が始まるのです。そして人が集積すると、ある問題が発生します。排泄物の処理です。

溜まる一方の排泄物は何とかしないといけません。そこで、排泄物を再利用する技術として、「肥料」が生まれたのではないでしょうか。

人が増え、世界のあちこちに拡散するようになると、さすがに「良い土地」ばかりではありません。とくに水はけの悪い土地では、共生微生物が繁殖せず、作物が思うように育たなかったでしょう。当時は、もちろん「植物と微生物の共生」などという知識はないでしょう。

必然的に糞尿を発酵させる(時には半なまの)肥料を使わざるを得なかったのだと思うのです。

しかし、いまは素晴らしい下水道技術があります。実際、人間の糞尿は使いませんが、それでも牛や豚、鶏、馬の糞を使っています。私は、毎年春と秋、この糞の臭いがあちこちに漂うので、そのたびに気持ちが暗くなります。排泄物を土に埋め混ぜ込む行為には、どうしても馴染めないのです。

いまは、家畜糞をメタン発酵させて燃料(メタンガス)をつくる技術があるのですから、「すべてエネルギーの再生に使ったほうが良いのに」と心から思うのです。

2014年9月24日記
 

8.野菜は、アンモニアも硝酸も吸わない

久しぶりに無肥料栽培の理論について書いてみます。きょうは、「野菜の養分吸収について」です。以前に関連情報をまとめたことがありますが、専門的で難しく書いてしまいました。反省を込めて、あらためて簡潔にまとめてみようと思います。

内容は、タイトルの通り、常識とされる知識をひっくり返すものです。従来の‟教科書”を否定する意図はなく、新しい研究に基づく‟新常識”をご案内するのが目的です。

なぜ‟新常識”という表現を使うのかというと、海外ではこれが周知されはじめているけれど、なぜか日本では全くと言って良いほど知られていないからです。これは、研究者に直接取材して得られた情報です。詳細は以前の記事にまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。

では、本題に入りましょう。野菜が大きく育つのために、何が必要だと思いますか? あるいは、何が必要だと教わりましたか? 私は、最初にNPKという三大栄養素のことを教わりました。N=窒素、P=リン、K=カリウム。そのなかでも、とくに「窒素が大事だよ、窒素が」とだれもが、何度も口にするのを聞いてきました。いま思い返すと、まるでマインドコントロールですね。私自身にとって、これはまさに‟呪縛”でした。

しかも、「野菜(植物)は無機栄養しか吸収できない」ということ、さらに、「野菜(植物)は窒素栄養をアンモニアか硝酸の形でしか吸収しない」とも。さあ、この‟旧常識”に対して、新しい研究成果をご案内します。そのうえで、自分の頭で考えてみてください。

研究内容は、森林の土壌に含まれる窒素分がどのような形になっているか、また、植物は、窒素をどのような形で吸収しているか調べる、というものです

【調査結果1~森の土壌に含まれる窒素分の割合】
アミノ酸(有機物):アンモニア(無機物):硝酸(無機物)=1:8:1 *右側のグラフ

つまり、アンモニアが全体の8割を占めているという結果です。それで、植物学者たちは、「植物はアンモニアを吸っている」と判断し、それが一般常識になったそうです。ところが、これに対して、とんでもないデータが発表されました。

【調査結果2~植物が窒素栄養をどのような形で吸収しているかの割合】
アミノ酸:アンモニア:硝酸=8:1:1 *左側のグラフ

アミノ酸吸収

しかし、最新の研究成果は、無機栄養どころか、ほとんど有機栄養で窒素分を吸収していることを明らかにしているのです。従来の考え方とは真逆ではありませんか。いかがでしょう、この比率を見て、「植物は窒素栄養をアンモニアや硝酸の形で吸収している」と言えるでしょうか? あるいは、「植物は無機栄養しか吸収できない」と言えるでしょうか?

日本の農業は、無機肥料である「硫安(硫化アンモニウム)」や「化成肥料(NPK配合)」が大量に使われています。それでも野菜は大きくなります。では、野菜たちは喜んでそれらを吸収しているのでしょうか。本当はアミノ酸を吸収したいのに、アンモニアや硝酸しかないから、仕方なくそれらを吸収せざるを得ないのではないか。みなさんはどう考えますか?

ところで、アミノ酸を吸収しているのだとすれば、肥料としてアミノ酸を投入すれば良いのではないか。そんな考え方もできます。けれども、冷静に考えてみましょう。そもそもアミノ酸は、一部を除いて化学合成できません。とくに、植物が主に吸収しているアミノ酸はグルタミン(次いで多いのはアスパラギン)と考えられていて、これは微生物の発酵によってつくります。

さらに、いわゆる発酵調味料(うま味調味料)のグルタミン酸は、スーパーに置いてありますが、少量で高額です。とても農業で大量に使用できるものではありません。

それよりも、グルタミン酸をつくる微生物を畑で増やしたらどうでしょうか。そうです。それこそが、Haluの技術を支えている柱のひとつでもあるのです。

話を整理しましょう。まず、植物は窒素栄養をアミノ酸の形で吸収するのが自然だということ。そして、アミノ酸をつくり出す微生物を畑に繁殖させる。そうなれば、窒素栄養を畑に入れる必要などないのです。

2015年5月9日記
 

9.(削除)

特許情報との関連で削除いたしました。
 

10.(削除)

特許情報との関連で削除いたしました。

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