超・自然農法(創命農法) ガイダンス

なぜ この事業が必要だと考えたのか? その疑問と答え

初めまして、歩屋代表の横内 猛です。元全国紙の記者から農業技術の研究者に転身した変わり者です。1962年、東京生まれ、東京育ち。子供のころから、すでに「自然」というものが身近にありませんでした。大学を卒業して新聞社に入ってからも、じっくり物事を考える余裕はなく、ただ時間に追われて生きていました。

ところが、政治記者として国会議員や官僚の情けない姿を自分の眼で見たとき、「モノとカネを血眼で追いかける日本の社会は、間違いなく崩壊する」と直感しました。ちょうどバブルが崩壊した30年も前のことです。その後、起死回生の一手を探すため、フリーのジャーナリストとして独立しました。ところが、教育や福祉、地域社会にも、起死回生の一手は見つかりませんでした。

どの分野も、問題が起きるたびに、対症療法のモグラ叩きを続ける空しい現実が目の前に転がっていました。

「自分の知識や理解力が足りないのか?」、「取材力が乏しいのか?」という疑問も頭をよぎりました。しかし、読書好きの私は、過去1万冊を超えるさまざまなジャンルの書物を読み漁り、人類の幸せの道をずっと探し続けてきました。それでも答えのヒントさえまったく見つからなかったのです。

「このまま日本が崩壊するのを見守るしかないのだろうか?」
「いっそのこと、妻と4人のわが子を連れて海外に逃げようか」

根が真面目なせいか、一時はノイローゼになりかけるほど悩みました。ある日、ふと「食と農」の道が頭に浮かびました。食べ物は、政治家であろうと官僚であろうと、医者も教師もサラリーマンも学生も子供も、だれもが区別なく口にします。

「食べ物の歪みが、あらゆる問題を引き起こす根本的な問題かもしれない」

そして食と農について調べ始めたころ、2011年3月の東日本大震災を経験しました。物流が止まり、ふだん通っているスーパーの棚から食べ物が消えました。このとき、初めて食べ物がなくなる恐怖を知りました。同時に、自分の人生をかけるべき道が見つかりました。「自然災害だけでなく、経済恐慌が起きて輸入が止まったとしても、食べ物だけは自前で調達できる社会にしなければいけない」。それが農薬も肥料も使わない「自然農法」への道です。

農業の世界に自然農法という考え方や技術があることは知っていました。しかし、実際に取材してみると、当時はまだ一部のカリスマしか実践しておらず、真似しても再現できる技術ではありませんでした。となれば、自分で研究するしかありません。「知識や経験がまったくない人でも確実に実践できる自然農法」が研究テーマでした。

それから10年以上が経ち、いま、たくさんの人がHalu(ハル)農法と名付けた自然農法を学んでいます。従来の知識や経験はほとんど役に立ちません。むしろ私のように、ゼロからスタートしたほうが面白いほど野菜が育ちます。そしていま、孫を含むたくさんの子供たちが農園を駆け回り、野菜を存分に食べてすくすく育つ姿を見るにつけ、地球の未来に大きな希望を抱かずにはいられません。

日本人のほとんどは飢え死にする 自給率の裏事情

これが、いまの日本の危うい状況です。食糧自給率はカロリーベースで37%とされています。この数字が大きいか小さいかという議論は、まったく意味がありません。もう一つ、生産額ベースの自給率という統計もあって、こちらは66%あります。「だから日本は自給率が高い」という人がいます。しかし、これも真っ赤なウソです。なぜなら、実質的な自給率はほぼゼロ%だからです。これは、消費者はおろか、生産者でさえ理解していません。

▲図は農水省公式サイトから引用。赤字は筆者加筆。

「自給」というからには、日本の国内で生産している食料を指しています。米や小麦、野菜、そして食肉があります。水産業もありますが、いまは養殖がメインです。では、これら自国で生産している食料はどうやって作っているのでしょうか。従来の技術では、米や麦、野菜には肥料が必要です。畜産や魚の養殖にはエサが必要です。これはどこから調達しているのでしょう。実は、ほとんどが海外からの輸入なのです。

それだけではありません。農業には、大量の農薬が使われています。農薬の原料は石油です。これもほぼ100%輸入に頼っていることは、多くの方がご存知でしょう。輸入が止まれば、肥料やエサはどうやって賄えば良いのでしょう。さらに、肥料を確保したとしても、いまの農業技術では、農薬がなければ、まともな農作物を育てることは不可能です。

2020年からのコロナパンデミック、2022年からのウクライナ紛争の影響もあり、肥料や燃料が高騰し続けています。農業の担い手は平均年齢67歳を超え、赤字経営を続けるわけにもいかず、ついに離農がどんどん進んでいます。世界中で食糧不足が進行していくなか、「自分だけは大丈夫」と楽観している人は、近い将来、飢えることを覚悟する必要があるでしょう。

農業は以前から行き詰まっていた

実は、コロナパンデミックの前から、肥料代の高騰は農業界で問題になっていました。ほぼ全量が輸入ですから、日本国内で何とかなる問題ではありません。さらに深刻な理由は、肥料の原料は天然資源だという事実です。農業について学んだ人は、「窒素、リン、カリウム」が3大肥料と呼ばれ、とくに重要だと教わります。

このうち、リン、カリウムは天然鉱石から抽出します。そして「最も大事」と言われる窒素肥料は、天然ガスから合成します。これら天然資源は、ずっと以前から「枯渇」が指摘されていました。つまり、いまの農業技術は、あと数年から数十年のうちに完全に行き詰まることを、業界関係者、学者は全員知っていながら、なんら対策を考えてこなかったという現実があります。

なかには「家畜の糞を肥料にすれば良い」という声があり、実際に日本政府は家畜糞の有機肥料を推奨しています。しかし、だまされてはいけません。家畜のエサは輸入です。しかも、そのエサを作るために多くの化学肥料と農薬が使われています。ということは、家畜のエサ自体が作れなくなるのです。国はそのことを伏せて、問題の本質をはぐらかしています。

実際、世界情勢はかなり不安定になっています。さらに、いつ大きな自然災害が起きても不思議ではありません。スーパーの棚から食べ物が突然なくなったとき、あなたは冷静に対応し、自分や家族を守ることができますか?

ついに無肥料栽培の理論が見つかった

一部のカリスマだけが成功していた自然農法。最近は実践者がたくさん現れて、インターネットの動画にも登場しています。では、広く自然農法が普及しているかというと、そうでもありません。理由ははっきりしています。どの自然農法にも理論がなく、「個人の独自の技術」であるからです。カリスマを真似しても再現性はありません。しかし、研究を続けた結果、ついに自然の仕組みを解き明かし、いろいろな野菜の量産技術にまで発展しています。この技術は2015年に日本で初めて「農法特許」を取得しました。

これは、従来の自然農法とはまったく違う新しい考え方を基にしています。

従来の自然農法は、「循環」をキーワードにした考え方が基本です。例えば土の中の微生物を増やすために、微生物のエサとなる有機物(畑の雑草や腐葉土、生ごみたい肥など)を入れ、自然循環(生態系の維持)を目指しています。

一方、新しい理論は、人間が生まれる前の自然の仕組みを解明した理論です。土のなかに微生物のエサなど一切何も入れず、農作物をたくさん育てることができます。Halu農法は、畑から一方的に農作物を採り出すだけ、しかも、収穫するほどに質も量も良くなっていきます。

▲初めてでも出来た

つまり、従来の自然農法が「循環による維持の農業(=有機農業の延長)」であるのに対し、Halu農法と名付けた新しい自然農法は、「野菜はもちろん、あらゆる生き物がどんどん増えていく農業」であることが最大の特徴です。しかも、特別な知識や経験がない人の方が、むしろ上手に育てることができるほど、初心者に優しい技術であると言えます。

この技術を身につけると、まず「食べ物がなくなる恐怖」から解放されます。そして大自然とのつながりを実感することができますから、それまでの「仕事や人間関係のストレス」からも解放され、「大自然に守られている」という安心感に包まれます。現代社会の不都合な現実がはっきり見えるようになり、心も身体も軽くなるでしょう。

もし、日々の生活でネガティブな考えに悩まされていたならば、あらゆることがポジティブに変化し、あなた自身にも、周囲の人々にも笑顔が蘇ることになるでしょう。

それが新しい自然農法の効果です。人生が一変します。

新しい農法区分の提案

2011年4月から始まった自然農法の研究は、さまざまな挫折を経て、「完全な無肥料・無農薬」にとことんこだわり続けてきました。その結果、「本来の自然は、農作物だけでなく、微生物も動植物も、あらゆる生き物が増えていく現象」をとらえました。そこで、Halu農法という個別の名前とは別に、従来にはなかった農法の区分を新たにつくる必要性が出てきました。そこで、従来の3つの区分に加え、Halu農法をもっとも適切に表す区分を、新たに提案することにしました。

1. 慣行農法、慣行栽培
2. 有機農法、有機栽培
3. 自然農法、自然栽培
4. 創命農法、創命栽培

創命農法(そうめいのうほう)=完全な無肥料、無農薬であることはもちろん、あらゆる微生物、動植物が無限に増えていく農業技術である。この農法による農作物は抗酸化力が強く、腸内細菌叢を整える効果は絶大である。

スタートはどこからでも

まずは手軽に試してから」でも、「本格的に学んで移住を目指す」のでも、さらに深く「自給自足コミュニティをつくる」のでも、スタート地点は自由に選べます。まったくの初心者であっても、「将来は農家として独立したい」という目標まで一本道が続いています。

<農業の知識も経験もない>
★まずは知識から ⇒ レポート「自然農法ノート」の購読、説明会or入門講座基礎講座
★実践者の情報が欲しい ⇒ オンラインサロン(有料版or無料版
★実践したい ⇒ 通信講座オーナーズクラブプランター栽培
★まずは味わいたい ⇒ Haluサポーターズクラブ自然米(備蓄米)購入
★活動を応援したい ⇒ Haluサバイバルプロジェクト

<完全自然農法で本格的に営農したい>
★収益を得ながら取り組みたい ⇒ 提携農場

<健康問題や食料問題に関心がある>
★世界の裏側を知りサバイバルしたい ⇒ Halu5次元サロン(旧サバイバルサロン)

<子育て、教育、食育>
★自然な出産、子育てがしたい ⇒ 花と光の学舎

Halu農法とは、無から有を生み出す「増える農業」です。“畑の錬金術”という言い方もできるでしょう。地球は気候変動とともに大きく変化しています。これまでの常識を超える新しい技術の時代です。メニューはすべて出そろっています。あとは行動するかしないか。これまでに味わったこのない感動を体感したい方は、どうぞ私たちに合流してください。

自然農法Q&A

Q1 Halu農法は、雑草や腐葉土、あるいは緑肥と呼ばれる植物性の堆肥なども使わないのですか?
一切使いません。種、苗を植えるだけです。

Q2 自然農法は「不耕起」だと聞きましたが、耕しますか?
A とくに決まりはありません。機械(播種機)を使って種まきする場合は耕しますし、苗を植えるような場合は、耕さずにそのまま定植することもあります。その場の判断で対応しています。

Q3 EM菌などの微生物資材は使ってはいけないのですか?
A もともと自然界には必要な微生物がいると考えていますので、外部から微生物を入れる必要がありません。

Q4 自然農法の野菜は虫食いがないそうですが、本当ですか?
A 少なくともHalu農法においては、虫食いはあります。ただし、それは自然界に存在する比率の分だけ虫食いがあります。つまりたとえばアブラナ科の野菜が好きなモンシロチョウの幼虫は畑にいますし、小松菜やミズナなどの葉を食べます。しかし、それは自然界に存在する比率だけです。特定の虫が大繁殖して野菜が全滅する、ということは起きません。

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